深夜特急 沢木耕太郎
★★★★★
第一巻はデリー、香港そしてマカオ。どれも自分がかつて訪ねていたところ。
見ていた景色を目の前にまた甦るだけでなく、記憶のなか黒白写真のようなぼんやりとなったそれぞれの町の風景に更に色付けてくれたように鮮明に描写されている。
この本を読んで、さあ、旅に出ようと思う人はきっと少なくはないだろう。
そして、沢木氏のあとについていって、戸惑う人もきっと少なくはないだろう。
あれから何十年も経ったから見た風景が違うのも仕方ないっていうわけではなく、
違ったのは時代ではなく、旅の仕方、見るところ、そして感性だと思います。
沢木氏は間違いなく、どこに置かれてもその場所の面白みを汲み上げられるのだろう。
五感で町を感じ取り、そして飽きれなくいろんな人とふれあい、
「一種の透明人間」となった気持ちも何となく分かった。
二十代前半の旅、普通の人が行かないところが好きだった。
そして二十代の終わりとなる今頃、旅とは自分との対談のようなものになってきた。
もう少し経てば、また考え方変わるだろう。
沢木氏の『深夜特急』を読んで再び旅に求めていることは百人百様。
誰かのまねではなく、誰かの足跡についていくものでもない。そしてこの本を読んで強く思ったのは、もっと周りに関心をもっていれば、
もっと人とふれあえば、どこにも旅に出かけるような新しい発見があるはずだ。
関心・感性を持つことが重要だ。
少し本題から逸らしますが、この本を読んでいて何人か旅にはまっている友人の顔が
少し本題から逸らしますが、この本を読んでいて何人か旅にはまっている友人の顔が
交代に浮かんでいた。
南米を歩き渡ったり、エベレストまで登り、カンボジア界隈で熱病になっていた(笑)Kさん。バックパッカ―で東南アジアを横断し、浮浪者のような生活を送っていて
今中東に流されたらしいYさん。
そして同じくバックパッカーで欧州やアジアを歩き渡って今行方不明(笑)となったRさん。
彼らは何を求めて旅に出たか、旅先で何を見て感じたのか、ふと想像しちゃった。笑。
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