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吉田修一氏は近年、私が最も注目している作家の一人です。以前、日本に滞在していた頃知り合った大手商社の方に薦められて躊躇なくすぐ手にしました。
おそらく、台湾に滞在したことのある方、或いは私のような日本と台湾行ったり来たりしていた人がこの本を読めば、何度も心の中の感動を抑えきれず本を閉じたのではないだろうか。
新幹線のプロジェクトメンバーとして台湾に派遣された春香と安西、台湾で生まれて終戦後帰国した勝一郎と台湾に残った中野、留学の夢を追って日本で建築家となった人豪、考えてみれば私の周りにもたくさんいいらっしゃる。違うバックグランとの人々、日本と台湾、交錯する主人公たちの人生を描くが、上からでも下からでもない目線で淡々と語って、静かな結末へ持っていくのはさすが吉田修一氏です。
吉田さん、ありがとう。

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